犬の寿命はどれくらい?長生きする犬種や大型犬・小型犬の違いも解説

犬の寿命はどれくらい?長生きする犬種や大型犬・小型犬の違いも解説

犬が年老いてきたけど、いくつまで生きてくれるの?

犬はどれくらいで寿命を迎えるの?

長年世話をし続けてきた犬が年を取り、あとどれくらい一緒に居られるのか気になっている方も多いでしょう。

犬の寿命は人間よりも短いため、早く寿命を迎えてしまいます。

この記事では、犬の平均的な寿命について詳しくまとめました。

長生きする犬種や、大型犬・小型犬による寿命の違いも解説しているので、寿命までに何をしてあげられるのか、是非参考にしてみてください。

目次

犬の平均寿命は10~13歳

犬の平均寿命は、おおよそ10~13歳だと言われています。

犬の1歳は人間でいうところの5~6歳であり、5歳を超えたあたりから少しずつ体力が衰えていくそうです。

想像以上に短い寿命であることから、あっという間に愛犬が年を取り、老犬へと変わっていきます。

すでに老犬となった犬を飼っている方は、亡くなってしまうまでに何ができるのかを考えなければなりません。

愛犬が楽しかったと思える時間をつくってあげるためにも、この機会に愛犬と多くの時間を過ごしてください。

犬の寿命はサイズによって変化する

犬の寿命はサイズによって変化する

犬の寿命は体のサイズによって寿命が変化するとご存じでしょうか。

体が大きい犬であるほど心臓にかかる負担が強く、寿命が短くなる傾向にあります。

犬のサイズによる平均寿命の違いや、主な犬種をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

超大型犬の平均寿命は約10歳

人間と同じくらいになる超大型犬の平均寿命は約10歳だと言われています。

  • セントバーナード
  • グレートデン
  • ドーベルマン
  • 土佐犬
  • 秋田県

体が大きいため、その分心臓に負担がかかるのはもちろん、成犬になると老化の進行も早まります。

「超大型犬=長寿」だと思われがちですが、実はその逆であることに気を付けなければなりません。

大型犬の平均寿命は約12歳

ペットとしても人気の高い大型犬の平均寿命は約12歳だと言われています。

  • ラブラドールレトリバー
  • ゴールデンレトリーバー
  • シェパード
  • シベリアンハスキー
  • スタンダードプードル

超大型犬と比べると寿命は長くなりますが、中型犬や小型犬に比べるに老化するのが早いです。

頭の良いイメージのある大型犬は、ストレスを溜めこみやすく老犬になると病気にかかりやすくなるというポイントにも注意しなければなりません。

中型犬の平均寿命は約13歳

日本の犬種が豊富な中型犬の平均寿命は約13歳だと言われています。

  • ボーダー・コリー
  • 柴犬
  • 紀州犬
  • 甲斐犬
  • ミニチュア・ブル・テリア

中型犬の寿命は、犬のサイズを中でも平均的な値を示しています。

比較的寿命が長く、中には平均寿命を大きく超える犬種もいるのが特徴です。

小型犬の平均寿命は約14歳

室内飼いできるペットとして人気な小型犬の平均寿命は約14歳だと言われています。

  • シーズー
  • フレンチブルドッグ
  • ダックスフンド
  • ペキニーズ
  • ミニチュアプードル

小型犬の場合は室内で飼われることが多く、散歩をすることも少ないことから、事故やケガといったリスクが減ることにより長寿なのが特徴です。

温度変化が激しい地域でも室内飼いをされており、ストレスを溜めにくいことから、外的要因で寿命を縮めることが少ない言われています。

超小型犬の平均寿命は約14歳

遺伝子を改良されて生み出された犬種の多い超小型犬の平均寿命は約14歳だと言われています。

  • トイプードル
  • チワワ
  • ミニチュアダックスフンド
  • パグ
  • ロングコートチワワ

体が小さすぎるゆえに免疫力が弱く、病気にかかりやすい犬種として有名ですが、室内の快適な場所で飼われていることから比較的長寿です。

もともと体が弱いため長時間散歩させたり、屋外で飼育したりするのはNGだと言われています。

犬の平均寿命ランキング

犬は種類によって体の作りや適応できる環境が異なるため、平均寿命にも少しずつ違いがあります。

ペット保険を提供するアニコム損保が公開している「Life expectancy and causes of death for insured dogs and cats in Japan, Mai Inoue, Atsuhiko Hasegawa, Anicom Holdings Inc.」という資料をもとに、平均寿命が長い犬種・短い犬種をまとめました。

平均寿命が長い犬種ランキングTOP5

平均寿命が長い犬種は次の通りです。

ランキング犬種平均寿命
1位イタリアングレーハウンド15.1歳
2位ミニチュアダックスフンド14.7歳
3位トイプードル14.7歳
4位柴犬14.5歳
5位パピヨン14.4歳

柴犬を除き、上位のほとんどが小型犬・超小型犬で埋まっています。

第1位であるイタリアングレーハウンドの場合、平均寿命が最長15.1歳と、犬全体の平均寿命を2~5歳ほど上回っているのが特徴です。

平均寿命が短い犬種ランキングTOP5

平均寿命が短い犬種は次の通りです。

ランキング犬種平均寿命
1位バーニーズマウンテンドッグ9.0歳
2位ゴールデンレトリーバー11.0歳
3位フレンチブルドッグ11.2歳
4位キャバリアキングチャールズスパニエル12.1歳
5位ボストンテリア12.3歳

出典資料によると、超大型犬、大型犬であるほど寿命が短いと説明されていますが、ボストンテリアなど、一部の小型犬も寿命が短いことがうかがえます。

頭がよく人懐っこい大型犬・超大型犬を飼う際には、別れのときがすぐにやってくることに気を付けてください。

雑種犬の平均寿命が長いのは混血だから

犬のなかでも雑種犬は、血統書付きの犬に比べて長く生きていけると言われています。

雑種犬が長寿な理由を以下にまとめました。

  • いろんな犬種の血が混ざっており病気に強い
  • 以前まで野良として過ごしていたため環境の変化に強い

暑さに強い犬種かつ病気にかかりにくい犬種の場合には、夏バテしづらい雑種犬が生まれやすくなります。

犬の平均寿命は10~13歳だと前述しましたが、雑種犬は例外として長寿な犬種いると覚えておきましょう。

長生きする犬・長生きしない犬は食事・ストレス・避妊の有無が違う

同じ犬種だとしても、周囲の環境や生活の仕方によって、長生きするかしないかが変化するとご存じでしょうか。

長生きする犬と長生きしない犬は「食事・ストレス・避妊の有無」というポイントが異なります。

  1. 食事:栄養バランスのとれた食事をした犬のほうが長生きする
  2. ストレス:ストレスの溜まりにくい環境で過ごす犬のほうが病気にかかりにくい
  3. 避妊の有無:避妊処置を施した犬のほうがホルモンバランスが安定しやすい

愛犬にもっと長く生きてもらうためにも、紹介する3つのポイントを押さえておきましょう。

栄養バランスを考えた食事が健康の秘訣

愛犬に長生きしてほしいのなら、次のように栄養バランスを考えた食事を心がけてください。

  • 炭水化物やたんぱく質、ビタミンなどのバランスを考えた食事にする
  • 塩分が濃い食事を与えない

健康管理に役立つドッグフードを与えることはもちろん、定期的にドッグフードを変えて不足しがちな栄養を摂らせることが重要です。

犬も人間と同じように食事からエネルギーを補給するので、ドッグフードメーカーの情報やペットクリニックの医師に相談しながらドッグフードを決めていくことをおすすめします。

あわせて気を付けなければならないのが、食事の塩分濃度です。

人によっては自分達が食べている食事と同じものを与えている方もいますが、犬に塩分の濃い食事を与えるのはよくありません。

塩分が濃い食事ばかり与えると、血液がドロドロとなり、病気にかかりやすい身体に変わってしまいます。

安全のためにも、ドッグフードなど犬のことを考えてつくられた食べ物を与えるようにしましょう。

ストレスを溜めないことで病気を対策

犬の長生きの秘訣は、次のようにストレスが溜まりにくい生活を送らせることです。

  • 広い部屋・敷地でのびのびと走り回れる
  • 床が柔らかく歩いても痛くない場所で過ごせる
  • 定期的に散歩に出かけられる
  • 飼い主と一緒に遊べる(一定時間以上のコミュニケーションをとれる)
  • 安心して眠れる環境が整っている
  • ニオイ問題に悩まされずに過ごせる

犬も人間と同様に、食事・睡眠・運動・環境という4つのポイントでストレスを感じる生き物です。

狭い部屋で窮屈に過ごしていたり、運動できずに家でずっと過ごしたり、トイレを片付けてもらえなかったりすると、ストレスが溜まって病気を発症しやすくなります。

ストレスを感じると免疫力が低下し、体調不良を引き起こしてしまうので、普段からストレスの溜まりにくい環境を整えてあげるように意識してください。

避妊治療をして免疫力を高める

犬を飼う場合、あらかじめ避妊治療をしてあげたほうが長生きしやすいと言われています。

避妊治療をすることで長生きするのは、次の理由が関係しているそうです。

  • 病気の予防になる
  • ホルモンバランスの乱れを防止できる

オス犬の場合は前立腺肥大や会陰ヘルニア、肛門周囲線種といった病気のリスクを減らせます。

雌犬の場合には乳腺腫瘍、子宮蓄膿症、卵巣腫瘍(膣腫瘍)といった病気を防止できるのがメリットです。

ホルモンバランスが乱れにくくなることも含め、病気やストレス発症の問題を回避しやすくなることで、長生きできるようになると言われています。

犬の寿命に関するよくある質問

犬の寿命について、よくある質問をまとめました。

  • 犬の15歳は人間でいうと何歳なの?
  • 何歳から老犬になりますか?

犬が年を取ってきて健康に不安を感じてきたという方は、是非参考にしてください。

犬の15歳は人間でいうと何歳なの?

犬の15歳は人間でいうところの75~90歳だと言われています。

犬の平均寿命は10~13歳であり、犬の1歳は人間の5~6歳です。

15歳は犬のなかでも長く生きている状態ですので、今後も体調が悪くならないように、食事などに気を使った生活を心がけることをおすすめします。

何歳から老犬になりますか?

犬の種類によって老犬という考えが変わりますが、一般的には8~10歳以上の犬を老犬と呼ぶことが多いです。

老犬になると、急に体力の衰えが目立ちだし、食欲や運動量が低下していきます。

自分から積極的に食事をしない、運動をしないというように変化していくため、犬の様子に合わせて食事や運動のスタイルを変更していくのがおすすめであるほか、ペットフードの種類は特に注意が必要です。

老犬用のペットフードに変えることはもちろん、食べる力が弱くなっている場合にはドライフードから、食べやすいウェットフードに変えてあげるのが良いでしょう。

まとめ

当記事では、犬の平均寿命や長く生きる犬と・長く生きられない犬の違いについてまとめました。

犬の平均寿命は10~13年と言われており、犬のサイズによって平均寿命が違います。

  • 超大型犬:約10歳
  • 大型犬:約12歳
  • 中型犬:約13歳
  • 小型犬:約14歳
  • 超小型犬:約14歳

大型犬であるほど平均寿命が短くなるほか、食事や運動、ストレスなどに気を使わないと、病気などにかかるリスクが高まります。

愛犬と過ごす時間を大切にするためにも、この機会に、愛犬を長生きさせる対策をスタートしてみてください。

目次