年を重ねるごとに猫の元気がなくなってきたけど、いつまで生きてくれるんだろう?
猫の平均寿命ってどれくらいなの?
長年世話をし続けてきた猫が年を取り、どれくらいの時間を一緒に過ごせるのか気になっている方も多いでしょう。
猫の寿命は人間よりも短く、あっという間に年を取ってしまいます。
この記事では、猫の平均的な寿命について詳しくまとめました。
猫種による平均寿命の違いやギネス記録、猫の寿命を延ばす方法も解説しているので、これからも長く猫と過ごせるように、是非参考にしてみてください。
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猫の平均寿命は12~18歳
猫の平均寿命は、おおよそ12~18歳だと言われています。
寿命にふり幅があるのは、飼育されている家猫・外猫のほかに、野良猫などいろんな生き方をしている猫が多いからです。
飼育されている家猫や外猫は比較的安全な環境で生活できるため長生きできますが、自然で生きる野良猫などはケガや事故、病気といったリスクが高まるので、寿命が短くなりやすいと言われています。
いつの間にか5歳、10歳と年を取り、少しずつ体力が衰えていくため、愛猫と楽しい時間を過ごすためにも、この記事をきっかけに、いつも以上に愛猫との時間を大切にしてください。
猫の1歳は人間の4~6歳
猫の平均寿命が12~18歳、そして人間の寿命が70~80歳であることから、猫の1歳は人間の4~6歳程度だと言われています。
猫の年齢 | 人間の年齢に例えた場合 |
---|---|
1歳 | 4~6歳 |
2歳 | 8~12歳 |
3歳 | 12~18歳 |
4歳 | 16~24歳 |
5歳 | 20~30歳 |
6歳 | 24~36歳 |
7歳 | 28~42歳 |
8歳 | 32~48歳 |
9歳 | 36~54歳 |
10歳 | 40~60歳 |
11歳 | 44~66歳 |
12歳 | 48~72歳 |
13歳 | 52~78歳 |
14歳 | 56~84歳 |
15歳 | 60~90歳 |
16歳 | 64~96歳 |
17歳 | 68~102歳 |
18歳 | 72~108歳 |
1年で幼稚園児と同じ年齢、2年になると小学生の高学年、そして5歳になるころには成人を超えてしまうイメージです。
あっという間に年を取り、8~10歳を迎えたころには体力が衰えだして老猫になってしまいます。
上表を参考に、自身が飼っている猫が人間でいうところのいくつに分類されるのかチェックしてみてください。
猫の平均寿命は性別で変化する

猫の平均寿命は、性別によって少しずつ違いがあると言われています。
- オス猫の平均寿命:13.7歳
- メス猫の平均寿命:14.8歳
人間にも男女で寿命に違いがあると言われていますが、猫における寿命の違いをわかりやすくまとめました。
オス猫の平均寿命は13.7歳
ペット保険を提供するアニコム損害保険株式会社の調査によると、オス猫の平均寿命は13.7歳ということがわかっています。
オス猫の場合、狩りなど命の危険がある場所に向かう行動性があることから、平均寿命が短くなりやすいのが特徴のようです。
現代においては活発に動き回ることも含め、ケガや事故といったリスクが高まりやすくなります。
メス猫の平均寿命は約14.8歳
同じくアニコム損害保険株式会社が調査した情報によると、メス猫の平均寿命は約14.8歳だそうです。
オス猫よりも1歳近く長寿である理由は次の理由が考えられています。
- 加齢ストレスを軽減できるエストロジェンという成分を分泌しやすい
- 子どもを産むことから痛みやストレス耐性に強い
- 生物学的に子育てをする役割があることから寿命が長い
生物の行動や肉体的な特徴がメス猫の寿命を延ばしているのではないかと考えられていますが、まだ科学的な根拠は明確になっていません。
今後の研究・調査により明らかになっていくことでしょう。
日本に住む猫の寿命のギネス記録は26歳
アニコム損害保険株式会社が調査したデータによると、日本で最高齢の猫は26歳の日本猫である「篠原 ぽちゃ」ちゃんという猫だと言われています。
猫の平均年齢を大きく上回るのはもちろん、自分の足で歩くことができるなど、健康な状態を維持しているそうです。
もともと外猫として生活していたぽちゃちゃんは、スズメやハトなどを加えてくるアグレッシブさのある猫であり、25歳のころまで元気に動き回っていたと言われています。
現在は高齢の影響で動きがゆっくりとなり、耳も遠くなったそうですが、愛情に包まれる過程でゆったりと過ごしているそうです。
世界にいる猫の寿命のギネス記録は38歳
世界にいる猫のギネス記録は、日本の記録を大きく超え38歳という高齢な猫が登録されています。
「クリームパフ」と呼ばれるそのメス猫は、1967~2005年まで生きたとされており、現在はすでに亡くなっている猫です。
生存している猫の場合は、現在2022年にギネスに登録された「フロッシー」と呼ばれるメスのサビ猫がいます。
登録時の年齢は27歳であり、現在も元気に生活しているそうです。
外猫より室内飼い猫のほうが長寿なのは食事・安全のおかげ
猫は外を自由に歩き回る外猫よりも、家のなかで暮らしている室内飼い猫のほうが「食事・事故」という面が安定しているため、長く生きていけると言われています。
- 食事:毎日決められた食事を摂り続けられる
- 事故:自動車事故やケンカによるケガなどを防止しやすい
猫の飼い方によって寿命が大きく左右される理由をわかりやすくまとめました。
毎日お腹いっぱいに食事を摂れる
外猫と室内飼い猫は、食事の面で次のような違いがあります。
外猫 | 室内飼い猫 | |
---|---|---|
食事の頻度 | 日によって変化する | 1日の量が決まっている |
栄養バランス | 栄養のない食べものや身体に悪い食べものを食べやすい | 栄養バランスを考えられたキャットフードが中心である |
特に外猫は、屋外でゴミをあさったり、雑菌の多い水を飲んだりと、身体に悪い栄養を摂取する恐れがあります。
何日も食事を摂れないケースもあるため、体力や免疫力が低下して病気を発症しやすくなることに気を付けなければなりません。
室内飼い猫の場合には、毎日キャットフードを安定的に食べられます。
栄養バランスもばっちりであることから、長く健康に生き続けやすいのが特徴です。
ケガや事故のリスクがほぼない
外猫と室内飼い猫は、外に出るか否かでケガや事故のリスクが次のように変化します。
外猫 | 室内飼い猫 | |
---|---|---|
ケガのリスク | ほかの猫とケンカをする 釘やガラスを踏んでしまう | 家にいるためケガをしにくい |
事故のリスク | 自動車や自転車事故に巻き込まれやすい | 家にいるため事故が起きにくい |
外猫は外で活動することから、ケガや事故のリスクが高まりやすいです。
自動車道に近い場所で活動する猫ほどケガや事故を受けやすいことに注意しなければなりません。
室内飼い猫の場合は、室内で暮らすため些細なことではケガや事故が起きにくいのがメリットです。
室内飼いをしたほうが安全面に優れることから、寿命が長くなりやすいと言われています。
猫の寿命を延ばす方法は食事・ストレス・避妊を意識すること
飼い猫の寿命を延ばし、長く一緒に生活をし続けたいという方は「食事・ストレス・避妊」を意識することが重要です。
- 食事:栄養バランスのとれた食事を与える、お菓子をあげすぎない
- ストレス:定期的に運動させる、おもちゃで遊ばせる
- 避妊:去勢手術や避妊治療を行う
なぜ紹介する3つのポイントが重要なのか、わかりやすく解説します。
毎日バランスのとれた食事をする
猫の寿命を延ばしてあげたいなら、毎日与える食事に気を付けてください。
栄養バランスが考えられたキャットフードを与えることはもちろん、不足しがちな栄養を補うために年齢に合う最適なキャットフードを選びましょう。
キャットフードをあげる際には、適量を把握したうえで与えることも重要です。
ご飯をあげすぎると栄養過多で太ってしまい、逆に不健康になってしまうので注意してください。
与える量がわからなくなるという方は、計量カップなどで量を計ったうえでキャットフードを与えてみてはいかがでしょうか。
適度な運動でストレスを溜めない
室内飼い猫を飼育している場合には、適度に運動させることが重要です。
同じ部屋で過ごす猫は、何もない日々を過ごすことにストレスを感じやすいと言われています。
定期的に遊んであげなければ、ストレスのせいで病気にかかりやすくなるので、おもちゃなどを購入して遊んであげましょう。
飼育する余裕があるのなら、2匹など多頭飼いをすることでも猫のストレスを軽減できます。
猫同士で遊ぶことによって、ストレス解消をしながら長生きできるのが魅力です。
避妊治療をして免疫力を高める
猫を飼う際には、去勢手術や避妊治療を行うことも大切です。
アメリカにあるジョージア大学の研究によると、動物は去勢・避妊をしたほうが、平均して10~20%も寿命が延びると言われています。
去勢や避妊をすることで発情期のストレスを軽減できるほか、ストレスが溜まらないことで免疫力を高める効果があると考えられています。
猫の多頭飼いをしている家の場合は去勢や避妊をしないと飼育崩壊が起きやすいことも含め、なるべく若年の状態で去勢や避妊をするのが良いでしょう。
猫の寿命に関するよくある質問
猫の寿命について、よくある質問をまとめました。
- かぎしっぽの猫は寿命が短いって本当?
- 猫は高齢になるとどんな病気を発症しやすいの?
猫が年を取り、これから健康に不安を感じている方は、是非参考にしてください。
まとめ
当記事では、猫の平均寿命や性別における違い、寿命のギネス記録、長生きしてもらうためのコツについてまとめました。
猫の平均寿命は12~18歳と言われており、飼い猫なのか野良猫なのかといった違いで多少の差があるようです。
オス猫よりもメス猫のほうが寿命が長く、食事や運動、避妊といった要因で、病気などにかかるリスクが変化すると言われています。
これからもずっと愛猫と楽しい時間を過ごしていくためにも、この機会に、愛猫を長生きさせる対策をスタートしてみてください。