犬が死ぬ前にみせる行動は?挨拶をする?死期が近くなると現れる変化を解説

犬が死ぬ前にみせる行動は?挨拶をする?死期が近くなると現れる変化を解説

「犬は死ぬ前に挨拶をする?」「犬が死ぬ前に見せる行動は?」

犬は死ぬ前に鳴いたり尻尾を振って挨拶をすると言われています。

また犬が死ぬ前には、体調や行動に様々な変化が現れます。

愛犬の体調や行動が上記に当てはまる方は、些細な変化に気づけるようにできるだけ一緒にいてあげましょう。

この記事では、犬の死ぬ前の行動や飼い主が最期にしてあげられることを紹介します。

お別れの日にできる限りの安らぎと愛情を与えてあげられるよう、事前に備えておきましょう。

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目次

犬は死ぬ前に挨拶をする?鳴いたり尻尾を振ってお別れをする

犬は死ぬ直前に飼い主に、尻尾を振ったり鳴いたりしてお別れの挨拶をすると言われています。

犬が死ぬ前の挨拶
  • 鳴いたり尻尾を振る
  • いつもよりそばに寄ってきて甘えてくる
  • 飼い主の帰りを待ってから亡くなる

犬は嬉しい時や興奮した時に鳴いたり尻尾を振ったりしますが、死期が近い時にも同じ行動をとることがあります。

またいつもよりそばに寄ってきたり、体をすり寄せてきたりするなど甘えてくる様子を見せます。

実際に犬が死ぬ前に挨拶をしたという話も多くあります。

家族が揃うのを待ってから亡くなるケースも多く、家族全員に囲まれて旅立ちたいという愛犬の願いなのかもしれません。

犬が死ぬ前に挨拶をする理由

犬が死ぬ前に挨拶をする理由は、主に以下の5つが考えられます。

  • 感謝の気持ちを伝えたい
  • 安心したい
  • 別れを告げたい
  • 悲しませたくない
  • 飼い主や家族を守りたい

犬は私たち人間と同じように感情を持っていますし、仲間意識も非常に強いです。

自分の死期を悟り、最期に長い間一緒に過ごしてきた飼い主へ感謝の気持ちを伝えようとしているのかもしれません。

あるいは、立ち上がってよろよろと移動しようとするなら、それは大切な飼い主や家族に「自分の死を目撃させて悲しませたくない」「自分の死後も守りたい」という思いから、最期の力を振り絞っているのかもしれません。

ラストラリー現象

犬は亡くなる前にラストラリー現象(中治り現象)と呼ばれる状態になることがあります。

生物学者であるルパート・シェルドレイクが発表した論文「Experiences of Dying Animals」では以下のように紹介されています。

人間が終末期に最後の力を振り絞って身体機能を一時的に回復させるように、ペットにも同じような現象が見られることがある

さらにこの現象が起こる理由として「家族とのつながりを確かめたい」という心理的な意図が関係している可能性も指摘されています。

愛犬たちは家族に挨拶するために回復した姿を見せてくれたのかもしれません。

旅立つ瞬間までそばに居て、ペットちゃんを安心させてあげることが大切です。

※参考サイト
「Experiences of Dying Animals: Parallels With End-Of-Life Experiences in Humans」ResearchGate

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犬が死ぬ前の行動は?亡くなる前に現れる変化を見逃さない

犬は死期が近づくと行動や体調に変化が現れます。

主に以下のような症状・行動を見せることが多いようです。

犬が死ぬ前に見せる行動

一見すると単なる体調不良のように見える症状が病気のサインであったり、すでに症状が進んでいるということも多いため、ちょっとした様子の変化を見逃さないことが大切です。

この章では愛犬に死期が迫っていることを見逃さないためのポイントを紹介します。

【1:死ぬ前に見せる行動:初期】

食欲がなくなり睡眠時間が長くなる

一番気づきやすい変化として、食欲がなくなったり、睡眠時間が長くなったりします。

老いて体が弱ってくると、体力が低下し、さまざまな機能が衰えていくためです。

犬は内臓や代謝が衰えると、食欲がなくなり、毛並みが乱れるケースがあります。

しかし、食欲不振の原因が必ずしも死期とは限らないので、獣医師に診てもらいましょう。

元気が無くなる

愛犬が元気を無くしている場合は、体調を崩している可能性があります。

例としてご飯を食べなくなった、いつも楽しみにしていた物に興味を示さない、飼い主様のそばから離れようとするなど、いつもと様子が違う場合は注意して様子を見ましょう。

元気を無くした原因を調べると「老犬になってご飯をたくさん食べられなくなった」「猛暑の影響で夏バテした」など生活を見直す程度で済む場合もあります。

しかし、「熱中症にかかった」「体のどこかが痛んでいる」など、深刻な異常を伝えている可能性もあるためです。

排泄の失敗

犬の健康の異常として、便や尿が出てしまうことがあります。

排泄に関わる肛門や膀胱などの筋肉も衰え、排泄のコントロールが上手にできなくなるためです。

また、消化機能の低下により、下痢を起こしやすくなります。

愛犬が清潔に過ごせるよう、ペットシーツを敷くなどで対策あげましょう。

いつもと匂いが違う

愛犬の匂いがいつもと違う場合は病気のサインかもしれません。

具体的には、体から以下のような匂いを感じることがあるようです。

臭う場所匂いの具体例
脂が酸化したような酸っぱい匂いや腐敗臭
汗臭い匂い
きつい口臭
その他したことない匂い 
老廃物の匂い
甘い匂い

また、犬が息を引き取る直前は、代謝の悪化により、独特の体臭がするようになります。

愛犬から普段と違う臭いがすると感じたら、温かいタオルなどで優しく拭いてあげるようにしましょう。

加えて、原因を特定するために獣医さんに検査をしてもらうことも大切です。

【2:死ぬ前に見せる行動:中期】

呼吸音が変

犬は暑い時や動き回った後に舌を出して浅い呼吸を繰り返しますが、深い呼吸を繰り返して苦しそうにしている場合は危険なサインかもしれません。

特に呼吸音に「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と喘息のような異音が混ざっている場合や、お腹を膨らませて大きく息を吸っているなど呼吸が苦しそうな場合は呼吸器に異常を抱えている可能性があります。

犬が無くなる前の見た目の変化

愛犬が体調を崩した場合、見た目に変化が現れることがあります。

変化原因
毛並みが悪くなる栄養不足・肝機能や皮膚の病気
痩せていく病気などでご飯を食べられない・筋肉量の低下
動き方が変加齢で力が入らない
足の病気
怪我・神経の異常

愛犬の見た目に変化が現れるのは生活内容が原因の場合もありますが、深刻な病気が原因のこともあります。

特に、見てわかるほど変化が表れている場合は症状が進んでいることも考えられるため注意が必要です。

【3:死ぬ前に見せる行動:末期】

死臭がする

体内で起こっている変化に応じて特有の匂いがするようになります。

病気になった犬も体臭が変化することがありますが、亡くなる前の犬は鼻をつくようなきつい腐敗臭のような匂いの「死臭」を発するようになります。

死臭が具体的にどんな匂いをしているかイメージできる人は少ないかもしれません。

しかし、愛犬が元気を無くしており、嗅いだことがない匂いがした場合は要注意と言えます。

呼吸が乱れて早くなる

犬は亡くなる前に呼吸が大きく乱れます。

口が乾いていると呼吸しづらくなるため、濡らしたコットンなどで口を湿らせてあげましょう。

死期が迫った犬は、小刻みに浅く息を吐く呼吸から、深く長い呼吸になり、再び浅い呼吸に戻る、というサイクルをくり返すことがあります。

これは「チェーンストークス呼吸」と呼ばれ、この状態に陥った犬は数時間ほどで亡くなってしまいます

また、横たわって必死に息を吸い込んでいる場合は、歯茎や舌などの粘膜部分を確認してください。

この部位は健康な場合はピンク色をしていますが、呼吸が苦しい場合は青白くなっている(チアノーゼと呼ばれる状態)ことがあり、危険な状態です。

早めに治療を受けるようにしましょう。

発作やけいれんを起こし、体温が急激に下がる

犬が息を引き取る直前に、発作やけいれんを起こすことがあります。

急に触ったり抱き上げたりすると反射的に噛みついてしまうことがあるため、慌てて体を押さえてはいけません

犬の周りを片付けてクッションなどを置き、頭をぶつけても大丈夫なようにしてあげましょう。

また、犬は死期が近くなると、体温が低下します。

一般的に37度以下になると死期が近づいている可能性が高いと考えられています。

愛犬の体温が低下した場合は、以下のような対応をとりましょう。

愛犬の体温が低下したら
  • 暖かい場所に移動させる
  • 水や食事を無理に与えないようにする

もちろん、これらは応急処置でしかないため、愛犬の体温低下が続く場合は、獣医師に相談するようにしてください。

愛犬が死ぬ前に飼い主ができること

愛犬が死ぬ前に飼い主ができることは主に以下の4つです。

愛犬の体調や様子を見ながら、できる限りのことをしてあげましょう

治療の方法がないか調べる

愛犬の様子がおかしい場合や、病気のサインを発見した場合は早めに病院に連れていくようにしましょう。

診察を受けることで治療の方法がわかったり、生活改善のポイントが見つけられます。

しかし、診察の結果すでに症状が進んでいる場合や重大な病気が発見されることもあります。

その場合は獣医さんと相談して治療の方針を聞くなど、愛犬が寿命を全うするためにしてあげられることがないか探っていきましょう。

一緒にいてあげる

愛犬と一緒に過ごす時間を増やしてあげるようにしましょう。

愛犬と過ごす時間が増えると、些細な変化にも気づきやすくなります。

また、愛犬が死ぬ前に一緒に過ごす時間を増やすことで、愛犬との思い出をより深めることができます。

お別れに後悔を残さないためにも、愛犬との最期はできる限り一緒に過ごしてください。

その他にも愛犬が亡くなる前に、飼い主様がしてあげられることはたくさんあります。

床ずれ防止のサポートをしたり体をきれいに拭いてあげるなど、愛犬が快適に過ごせるようにサポートしてあげましょう。

こうして一緒に過ごした時間が思い出となり、別れの辛さやお別れした後の寂しさを和らげてくれるはずです。

好物の食べ物を与える

愛犬が好きなものを食べさせてあげましょう

ただし、病気などで食事が制限されている場合は、むやみに与えてはいけません。

愛犬が食べやすいように、食べ物を細かく切ったり、ペースト状にしたりするのがおすすめです。

飲み込む力が低下していると時間がかかってしまうかもしれませんが、ゆっくり見守ってあげましょう。

優しく声をかける

愛犬が死ぬ前に優しく声をかけてあげましょう

普段と同じように、名前を呼んで話しかけてあげてください。

また、愛犬が安心できるように優しく話しかけながら、たくさん撫でてあげましょう

感謝の言葉を伝えると、犬だけでなく飼い主自身も穏やかな気持ちになれるでしょう。

愛犬が亡くなる前に準備しておくこと

愛犬が死ぬ前に準備しておくことは主に以下の3つです。

愛犬が死ぬ前に準備しておくこと
  • 自宅で遺体を安置するための準備をする
  • 犬の看取り方を考えておく
  • 葬儀や火葬方法を決めておく

犬が死ぬ前には前兆があることが多いので、事前に備えておきましょう。

自宅で遺体を安置するための準備をする

犬が死ぬ前に自宅で遺体を安置するための準備をしておきましょう。

犬が死んだら、ペット火葬業者に依頼する場合でも、引き取ってもらうまでに自宅で安置する必要があります。

犬の遺体の安置方法
STEP
遺体を寝かせる

バスタオルや毛布を敷いて、その上に犬を優しく寝かせてあげてください。

STEP
体勢を整える

死後硬直が始まる前に、遺体の手足を胸の方に優しく折り曲げます。

目や口が開いている場合は優しく手で閉じてあげましょう。

STEP
遺体を清める

濡らしたタオルなどで全身を拭き、ブラシで毛並みを整えてあげてください。

STEP
遺体を箱に納める

きれいに整えた遺体をタオルで包み、箱や段ボールに納めてください。

箱の底にはペットシートや新聞を敷いておくと良いでしょう。

犬の遺体は放置すると、体液や排泄物などによる臭いが気になってきます。

犬を自宅で安置する際には、保冷剤を使用して腐敗を防ぐようにしましょう。

上記の手順を事前に知っておき、慌てることなく愛犬とのお別れを迎えてください。

犬の看取り方を考えておく

犬が死ぬ前に、どのように看取るかを考えておきましょう。

犬の看取り方は、大きく分けて以下の2つです。

犬の看取り方
  • 自宅で看取る
  • 動物病院で看取る

愛犬が慣れ親しんだ場所で家族と一緒にゆっくりとお別れしたい方は、自宅で看取ると良いでしょう。

ただし、衛生面には注意が必要になるので、遺体の腐敗などが心配な方は動物病院で看取るのもひとつの方法です。

犬の看取り方にはどちらが正解というものはありません。

愛犬の性格や家族の家族の状況などを考慮して、最適な方法を選んでください。

葬儀や火葬方法を決めておく

犬が死ぬ前に葬儀や火葬方法を決めておきましょう

葬儀や火葬方法は家族間で意見が分かれることも多いので、事前に話し合っておいてください。

【火葬方法を決める】

ペットちゃんの火葬形態には個別火葬・合同火葬の2種類があり、さらに3つの火葬方法に分けることができます。

これら3つの火葬方法には料金と返骨・収骨の有無に違いがあります。

スクロールできます
火葬方法火葬形態特徴収骨返骨火葬の立ち会い
立ち会い個別火葬個別火葬
(ペットちゃんを単体で火葬する)
火葬の立ち会い・収骨など葬儀に関わることができるできるありできる
一任個別火葬個別火葬
(ペットちゃんを単体で火葬する)
スタッフに火葬・収骨を任せるできないありできない
合同火葬合同火葬
(他のペットちゃんと一緒に火葬する)
他の犬と一緒に火葬するので費用を抑えられるできないなしできない

料金は合同火葬が最も安いですが返骨されず、火葬の立ち会いや収骨も行えません。

そのため、料金を抑えて火葬のみを済ませたい場合に有効な方法です。

対して、個別火葬の場合は返骨される代わりに、合同火葬より料金が高くなります。

しかし、立ち合い個別火葬なら火葬に立ち合い、収骨ができるなど人間と同じように葬儀をしてお見送りできます。

きちんと供養してあげたい場合は個別火葬を依頼し、さらにお見送りをしたい場合は立ち会い個別火葬を選ぶのがおすすめです。

【火葬の依頼先を決める】

愛犬の火葬は大まかに「ペット火葬業者」「霊園」「自治体」に依頼することができます。

依頼先によって対応・料金が異なるためよく比較するようにしましょう。

依頼先料金火葬方法
ペット火葬業者自治体よりは高額火葬方法を選べる
出張火葬がある
霊園自治体よりは高額火葬方法を選べる
霊園に埋葬できる
自治体安い合同火葬
焼却処分

これらを比較する際のポイントは希望の火葬方法と火葬後のお骨の扱いを考えること。

自治体の場合は安価で依頼できる代わりに、火葬方法は選べず、遺骨は灰にして処分されることが多いようです。

対してペット火葬業者と霊園の場合は、飼い主様の希望に沿って火葬方法を選ぶことができます。

加えて、火葬後のお骨の扱いに違いがあり、霊園の場合は敷地内の墓地、もしくは納骨堂にお骨を納められます。

火葬業者の場合は手元供養から埋葬の手配まで、要望に沿ってサポートしてくれる点がポイントです。

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犬の死後の火葬について悩んでる方は電話相談がおすすめです。

犬が死ぬ前によくある質問

犬の死後は死亡届を提出する必要がありますか?

犬は、死後30日以内に市役所へ死亡届を提出する必要があります。

狂犬病予防法に基づき、犬の登録抹消手続きを行わなければいけないためです。

死亡届を提出しないと20万円以下の罰金が科せられることもあるため、早めに提出しましょう。

死亡届を提出する際に必要なものは以下です。

必要な書類
  • 死亡届の用紙
  • 犬の登録証
  • 犬の鑑札

死亡届は、市区町村の役所で入手でき、飼い主本人が提出する必要があります。

提出方法は市区町村によって異なりますが、役所窓口への提出、あるいは郵送での提出が一般的です。

また、愛犬にマイクロチップを入れている場合は、環境省のサイトから登録抹消の手続きを進めましょう。

こちらも愛犬が亡くなってから30日以内に行う必要があります。

自治体によってはマイクロチップの登録を抹消した場合は死亡届の提出が不要になる場合もあるため、お住まいの市役所などに問い合わせて死亡後に必要な対応を確認することをおすすめします。

犬が突然死するときの前兆はありますか?

犬が突然死する前兆は以下の通りです。

犬が突然死する前兆
  • 食欲不振:いつもよりご飯を食べない、好きなおやつも食べない
  • 呼吸困難:呼吸が荒くなったり、苦しそうに呼吸したりするようになる
  • 意識障害:呼びかけに反応しない、目が見えない

愛犬が上記のような前兆サインを見せたら、すぐに動物病院を受診することが大切です。

病気が原因で突然死んでしまう可能性もあるため、早期発見・早期治療が重要です。

【まとめ】犬が死ぬ前にとる行動を理解して後悔しないお別れをしよう

当記事では、犬が死ぬ前にとる行動をいくつか挙げて解説しました。

犬が死ぬ前にとる行動
  • 食欲がなくなる
  • 体温が低下する
  • 便や尿が出る
  • 普段と違う臭いがする
  • 発作やけいれんが起こる
  • 呼吸が乱れる

愛犬が上記の行動をとるようになったら、早めに動物病院を受診しましょう。

犬が死ぬ前にとる行動を理解して、愛犬との最期の時間を後悔しないように過ごしてください

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