骨董品をオークションで出品するには?売るときの注意点も解説!
オークションとは出品された物に買い手が値段を提示し、最終的に最高額を提示した買い手が品物を購入できるという売買方法です。
専門的知識がないと参加できないように思われるかもしれませんが、最近ではインタ―ネットを利用して誰でも骨董品を出品することができます。
今回は骨董品をオークションに出品する方法や、出品するときの注意点についても解説いたします。
骨董品を扱うオークションの種類
骨董品の売買ができるオークションとして以下の形式が挙げられます。
競売専門会社によるオークション
世界的に貴重な骨董品、古美術品が取引されます。
こちらは億単位の高額な取引が行われるため、この形式のオークションに参加する機会は少ないかもしれません。
骨董市主催のオークション
日本各地で開催される蚤の市や骨董市には古物商やコレクター達によるオークションが開かれることがあります。企業が開催するような形式ばったものではなく、ドレスコードも決まっていない場合が多いです。
世界的に有名な骨董品が取引されることはごくまれで、大半は買いやすい値段の骨董品、古美術品が売買されています。
ネットオークション
ネットオークションとはインターネットが使用できる環境であればご自身の好きなタイミングでオークションへの出品、入札ができるWebサービスです。
誰でも簡単に出品できるため、利用者も他のオークションと比べ非常に多いことが特徴です。ただし、オークションへの参加規約をかいくぐって出品されている贋作も多いです。
骨董品をオークションで売る方法は?
骨董品をオークションに出品するためには、まず出品したい骨董品の真贋を調べましょう。
ほとんどの会場では手持ちの骨董品の真贋を判定してもらませんので、事前にご自身で費用を出し鑑定をしてもらう必要があります。
骨董品の価値がオークションの参加費用よりも低い場合は、出品しても赤字になってしまいます。
作品が贋作でなければ、オークションの出品申し込みをすることができます。
オークションの場合、運営側より骨董品のクリーニングをしてもらえたり、骨董品の落札予想価格を教えてもらえたりすることもできます。
出品した骨董品が落札されましたら、委託手数料や配送料を差し引かれた金額が指定口座に振り込まれます。
骨董品買取業者によっては、オークションの出品を代行してくれるサービスを行っている場合があります。
骨董品買取業者が主催となるオークションや競売専門会社のオークションに所属している業者は、筋金入りのコレクターが参加する会場で売買をしてくれるため売却できる可能性は非常に高まります。
鑑定費用、出品手数料と併せて価格を値下げしてくれる場合もありますので、ご自身でオークションに出品される場合の費用と比較してみてください。
ネットオークションを利用する場合、出品手数料は購入者が出品者を評価した際に自動で差し引かれます。
出品手数料は通常のオークションよりも低価格に設定されていますが、鑑定や購入者とのやり取り、梱包作業などを全てご自身で行う必要があります。
購入者の購買意欲を刺激するような綺麗な写真を撮り、正確な情報が込められた説明文を作成しなければいけません。
ネットオークションで入札してもらうコツ
骨董品の価格が高額であるほど、鮮明な写真や細かな説明文がないと入札してもらえません。
骨董品の汚れやシワなども隠さず写真に撮影し、説明文に記入するようにしましょう。
鑑定書、保証書がある場合はその写真も忘れずに作成、掲載しておきます。
真作であることが保証されていると買い手は安心して入札することができます。
また、中古品だからと極端に安い値段設定をして出品してしまうと、贋作だと疑われてなかなか入札が入らないことがあります。出品する前に同じ品目の価格を見て、最終落札価格や入札数を把握しておくことがおすすめです。
過去に落札された出品物のページを見ることで、購入者に分かりやすいタイトルの付け方や、文章の書き方などを参考にすることもできます。
骨董品をオークションで売るメリットとは?
骨董品は買取査定と違い、ご自身の希望の金額以上の価格で売却することができます。
誰でも簡単に出品することができる
ネットオークションを利用すれば、常に骨董品を収集しているコレクターから初心者まで、簡単に出品することができます。参加料も支払う必要がありませんので、費用を抑えてオークションに参加できることも魅力の一つです。
買い手の購入意欲が高い
骨董品のカテゴリーで商品を閲覧している人は、骨董品を手に入れたいという意欲が非常に高いです。
最低価格はこちらの希望で決めることができるため、買い手の入札さえあれば安く買い叩かれる心配もありません。
骨董品をオークションで売るデメリットとは?
オークションに出品しても、その品物を欲しいと思う人が現れない限り、商品が完全に手元から無くなることはありません。
必ず売れる保証はない
オークションは買取査定と違い、入札してくれる人が現れなければいつまでも手放すことができません。
そのため、早く処分したいのに買い手が見つからないという問題も発生します。
出品してから2週間以上が経ち、売れる気配がないようであれば、別の方法で骨董品を売却したほうがいい場合があります。
出品後にトラブルに遭う可能性がある
想像と違うから返金してほしい、と購入者側の主観によってクレームが来る可能性もあります。
出品前のクリーニングや写真撮影、重量や大きさがある骨董品の場合は、送料をどちらが負担するかについても交渉によって決めなければいけません。
落札後の作業は梱包、配送、発送連絡など、総合的に見ると非常に手間が掛かることが分かります。
オークションはどんな人におすすめ?
骨董品の状態は人によって評価が異なるため、出品者側、購入者側が満足する取引をしないとトラブルが発生しやすいです。
それでも多くのコレクター達に見てもらえるということは大きな利点ですので、以下のような人にはオークションの利用がおすすめだといえます。
目利きに自信のある人
目利きを誤れば贋作を出品してしまうだけでなく、非常に希少価値のある物を安い落札価格で取引してしまうかもしれません。
確かな情報に基づいて価値を判断できない場合は、鑑定士に鑑定を依頼して価値を調べるといいでしょう。
他の骨董品マニアに自分のコレクションを大切にしてほしい人
模型やおもちゃの骨董品など、通常の骨董品屋では取り扱われることが少ないマニアックな物をオークションから購入しようとしている方は多いです。
他のコレクターへの応援として、自分のコレクションを譲りたいのであればオークションの利用は適しているといえるかもしれません。
まとめ
オークションは買い手が競り合うことで希望額よりも高い価格で売却できる可能性もありますが、反対に全く買い手が付かない場合もあります。
さらにネットオークションは全国規模の購入者を相手に出品しますので、神経質な購入者が入札しトラブルに巻き込まれてしまう可能性も考えられます。
けれども、骨董品屋では出会いにくい掘り出し物をコレクターに譲ることができますので、一概におすすめできないとは断言できません。
手放したい骨董品の価値、信憑性の度合からオークションを利用するか、買取査定を利用するかを判断しましょう。