高く売れる!信頼できる骨董品買取業者の見分け方
骨董品を売りたい。たまたま倉庫から見つけたものや思い出のある品など、売りたい骨董品に対する気持ちや思いはさまざまでしょう。しかし、どのような気持ちを抱いていたとしても、信頼できる鑑定士にきっちりと査定してほしいですよね。
当コラムでは、信頼できる骨董品買取業者の見極め方をご紹介します。ぜひ、業者選びの際には、参考にしてみてください。
そもそもなぜ買取に差がつくのか?
一度でも骨董品の買取を利用したことのある方なら、他の店舗で似た商品がもう少し高い買取価格で買い取られていたという話を耳にしたことがあるかもしれません。これは骨董品自体に値段の変動があるからでもありますが、鑑定する人によっても値段が変動することで起こります。
骨董品の買取価格は、ファッションのようにトレンドが変わることで大きく変動し、作者、歴史的価値、保存状態、材質などによっても決まります。
そもそも骨董品の鑑定はとても難しく、多くの経験を積んだ鑑定士でさえも間違った鑑定をしてしまうことがあります。そのため、経験が浅く、目利き力が乏しい鑑定士に依頼してしまうと、本来の価値で買取が行われないどころか、買取すらしてもらえないことがあります。
業者の種類
骨董品買取業者といっても、営業の形態は大きく分けて4つあります。
・大手の店舗型
・小規模な店舗型
・宅配買取専門
・出張・訪問買取専門
これらはそれぞれにメリットとデメリットがあります。概要を分かりやすく説明します。
例えば、大手の店舗だと社名が広く認知されているという安心感はありますが、さまざまな手数料がかかる場合もあり、他よりも買取価格が低くなる傾向があります。
小規模な店舗だと各ジャンルに特化した鑑定士がいるので他よりも高値で買い取ってもらいやすいですが、店舗への持ち込みが大変です。
宅配買取は忙しい人などには向いていますが、配送時に破損してしまうリスクがあります。
出張・訪問買取を専門にしている業者の場合は無店舗のことが多いので高値で買い取ってもらいやすいですが、営業形態が外からは分かりづらく、悪質な業者も存在しています。
高く売るコツ
自分でできる高価買取に繋がる工夫です。まずはできることから行いましょう。
売る時期を見極める
先述しましたが、骨董品には洋服などと同様にトレンドがあります。トレンドを逃すと、相場は大きく変わります。しかし、今は何がトレンドなのかということを自分で見極めることは難しいので、業者に確認してもいいでしょう。
取引相場を把握する
取引相場を簡単に確認する方法があります。ネットのフリーマーケットなどネット上で取引が行われている品物は、その履歴を見ることができますので、どのくらいの価格で落札されているかを確認しましょう。何も知らないで査定してもらうよりは少しでも知識をつけて、質問などができるようにしておくべきです。
付属品や鑑定書をそろえる
骨董品には、基本的に付属品がついていることがあります。掛け軸や茶器などは箱がついていることや、説明書のような紙があることもあります。長い年月を経て失われていることもありますが、もし残っているならば捨てずに保管しておきましょう。また、鑑定書がついている場合も残しておきましょう。その骨董品の価値を証明した紙ですので、あるほうが有利です。ただし、鑑定書を発行している機関が現在も存在しているかどうかと、まだ鑑定書が有効かどうかの確認は行っておきましょう。
注意して保存する
骨董品を高く買い取ってもらうためには、日頃から保存方法にも気をつかわねばいけません。まずは、湿度・温度の高いところに置かないようにしましょう。湿度・温度が高い場所にあると、劣化が早くなります。温度・湿度ともに安定した場所に置いて飾ることが一番ですが、難しい場合は、定期的に換気を行える場所などに移動させるなどの工夫が必要です。
また、骨董品を綺麗に掃除するときも気をつけなければいけません。あまりむやみに掃除しないようにしましょう。軽くほこりなどを落とすくらいなら構いませんが、洗剤などを使用するのは避けてください。綺麗にしすぎると価値を損なってしまったり、誤って破損させてしまったりしかねません。注意しましょう。
業者の選び方
業者選びはとても大変な作業です。業者選びに失敗すると、本来の価値を見出してもらえなかったり、高値で買い取ってもらうために頑張ったことが無駄になるからです。この章では、業者選びに失敗しないためにできることをご紹介します。
信用しすぎない
骨董品の買取を依頼する前にまずはどこに依頼するべきかを調べると思います。最近では、比較サイトやランキングサイトなどが多くあり、そういったものを利用する方も多いでしょう。しかし、あまり信用しすぎるのは危険です。業者が委託してレビューを書いていることがあるからです。レビューを信じて行ったけど実際そうでもなかったということは、飲食店などのレビューなどでも経験があるのではないでしょうか?そういうことが骨董品の業者にもありえますので、注意が必要です。
出張買取の注意点
最近では、全国出張費無料といった業者が増えています。しかし、どれだけ出張費が無料とホームページなどに書かれていても、やはりどこかでその経費は落ちています。それに、わざわざ遠くから来てもらったのだから、と買取価格に納得がいかなくても断りづらいものです。そのため、いくら有名な店舗に頼みたいと思っても、遠くの店舗に依頼するのではなくて、できれば2~3時間圏内の業者へ依頼するようにしましょう。
買取実績の有無
買取実績は依頼する業者選びでもかなり大切な事項です。実績があるということは、目利き力があるということを証明しています。ホームページなどに記載されているので、まずは確認してみましょう。
販売経路は?
販売経路が多いということは、骨董品を高く買い取ってもらえる可能性が高くなるということです。詳しく知りたい場合は、業者に直接質問してみましょう。
即日の現金買取は可能か?
依頼する前に、即日の現金買取が可能かどうかは確認しておきましょう。なぜなら、後日振り込むと業者に言われたものの、そのまま連絡がとれなくなってしまうというトラブルが起こっているからです。それに即日の現金買取が不可能ということは、資金力がないという可能性が大いにあるということです。また、資金力がないということは、買取価格は他よりも安くなります。
目的に合わせて
鑑定士には得意不得意がありますので、売りたい骨董品はそのジャンルの鑑定が得意な鑑定士にお願いしましょう。そのほうが高く買い取ってもらうことができます。また、1点だけの買取の場合と、大量に買取を希望する場合も依頼する業者は変わってきます。1点の場合は先ほど述べたとおり、そのジャンルを得意とする鑑定士に依頼します。大量の場合はジャンルの異なるさまざまな骨董品があると思いますので、幅広いジャンルを扱っている大きな店舗に依頼するほうがいいかもしれません。各ジャンルで得意とする鑑定士が在籍している可能性が高いので小さな店舗よりも適正価格で買取を行ってもらいやすいといえます。
注意すべきこと
鑑定士といっても目利き力には差があります。できれば目利き力のある鑑定士に依頼したいですが、事前に実力を窺い知ることはできません。
この章では、依頼する前に知っておくといいことや、知っていて損のない情報をまとめました。参考にしてみてください。
業者や鑑定士任せにしない
まず違和感に気付けるようにしましょう。それは、メールや電話で質問したときに質問したことをはぐらかされているのではないかと疑うことです。曖昧な表現を使うということは、その分野に詳しくないか、こちらが不利になるようにしている場合があります。自分にできることは少しでも知識を持ち、最初から業者や鑑定士が言っていることだけを信じるのではなく、疑う心を持つことです。
所得税について
多くの人が気にするのは、骨董品を売った場合に税金がかかるかどうかということでしょう。
骨董品を売ったときにかかるのは、所得税です。骨董品を売れば必ずかかるわけではなく、1個もしくは1セットの買取額が30万円を超えた場合だけです。例えば、5点の骨董品が合計額100万円で売れたとしても、1点が30万円以下であれば税金はかからないというわけです。
転売について
ネットオークションなどで見つけた骨董品を購入し、それを業者に買い取ってもらうというのは別に悪いことではありません。しかし、ここで気をつけなければいけないことは、ネットオークションなどで販売されていた骨董品は多くの人の目についた品、目垢がついた品という点です。目垢がついた品は業者からは敬遠されがちです。そのため思っていたよりも高く売れなかったということがありますので、覚えておきましょう。
まとめ
一概に骨董品買取業者といってもそれぞれに一長一短があるため、選ぶことは容易ではないとお分かりいただけたと思います。当コラムをきっかけに多くを知り、信頼できる業者選びをしていただけたら幸いです。