洋画の高額買取を目指すには?高値で売買されやすい作家もご紹介!
洋画を手放そうと思って業者へ買取依頼を出したいけれど、どこの業者へ依頼すればいいか分からない。どうやって選べばいいか分からない。そういった人は多いのではないでしょうか。当コラムでは業者の選び方はもちろんのこと、洋画についてもまとめて紹介しております。ぜひ、参考にしてください。
そもそも洋画とは?
洋画というのは、西洋で伝えられてきた技法や材料を使用して描かれた絵画のことをいいます。油絵、陶版画、水彩画、パステル画など様々な画材がありますが、特に油絵のことを指す場合があります。日本画と区別するために作られた言葉ですが、実際のところ、日本画との区別は難しいです。そのため、作品の真贋を知りたい場合や売却を検討するようなときは、正しい価値の見極めができる鑑定士への依頼が重要になります。
有名な作家
この章では、西洋画家として有名な作家を紹介します。買取価格に影響するのは、名がどれほど知れ渡っているかどうかです。洋画家として有名な人物の名前を知っておくといいでしょう。
日本人作家
・野間仁根
鮮やかな色彩と太い筆伸で幻想的で独特な画風。
・猪熊弦一郎
日本のモダンアート先駆者とも呼ばれた意欲的な洋画家。
・黒田清輝
印象派の影響を取り入れた外光派と呼ばれる作風を確立させた数少ない画家。裸婦を美しく描くことで定評がある。
・東郷青児
独特なデフォルメを施した柔らかな曲線と色調で描かれた女性像が人気。
・浅井忠
印象派の画風を取り入れていた画家。水彩画も多く残されている。
西洋画家
・ピカソ
20世紀の芸術家で最も影響を与えた1人。2015年にオークション史上最高価格を記録した。
・モネ
印象派の画家として有名で、光や風の動きを表現した作品が多数ある。
・ルノワール
印象派の画家。明るく穏やかな画風で「幸福の画家」といわれている。
・フェルメール
「光の魔術師」と呼ばれ、風俗画を得意とした。ラピスラズリを使った青の表現が有名。
・マネ
印象派への移行を促した重要な人物であり、近代美術の創始者といわれている。
油絵にみられる傷みの種類とは?
絵画に傷みが発生していると買取価格に大きく影響します。特に油絵によくみられる傷みについてまとめましたので、手元にある絵画のどの部分に傷みが生じているか、よく確認しましょう。
ワレ
絵の具が割れている状態のことを指します。ガラスにヒビが入ったような直線のワレが入ります。
縮み
絵の具が収縮する状態のことを指します。ワレと似たような状態ですが、特徴としては曲線的な見た目です。
カビ・シミ
カビはすぐにできるものではなく、数年~数十年かけてできます。初期のカビは乾拭きすると簡単にきれいにすることができます。それ以降は乾拭きしてもカビは落ちませんので、定期的にチェックするようにしましょう。
シミは、劣悪な環境に長期間放置すると発生します。シミが発生すると高値での買取は諦めるしかありません。できるだけ保管するときに気を使いましょう。
剥離
表面の絵の具が剥がれて、下地が露わになっている状態のことを指します。作品に空白部分ができるので、場所によって価格に変動が起こります。
ピンホール
そもそも傷みに含めない業者がほとんどですが、業者によっては傷みとする場合がありますので知っておきましょう。ピンホールは作品の四隅に開いている穴のことで、画家の描き方によってできるものです。
他
忙しい作家の作品ほど、キャンバスと額縁がくっついてしまっている状態が見受けられます。油絵は大体3日程度は乾燥させないといけませんが、乾燥させる時間もないほど忙殺されていたために、乾燥せずに額をはめてしまうのです。その時は何も問題は起こりませんが、後に額縁の破損があって交換するときに無理に剥がすと剥離が起こることがあります。そのような場合は作品自体の価値・評価が下がることもあります。
額縁のダメージ
多くの業者は、買取価格に額縁込みの金額で考えています。そのため大きな傷や塗装剥がれがある場合、額縁を交換しなければならず、その分買取価格が安くなります。買取金額が大きければあまり心配する必要はありませんが、買取金額を小さく見込んでいる場合は、買取業者に持ち込む前に額縁の状態までしっかりと確認しておきましょう。
買取業者について
当コラムで、一番重要なポイントです。売り手側がどれだけ絵画に関する知識を得たとしても、依頼する業者が洋画の知識や鑑定・査定経験に乏しく、正当な価値を見極められないのであれば意味がありません。
業者を選ぶ際のポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしていただき、信頼できる業者を探してみてください。
買取業者が基準にしている査定ポイントとは
買取業者の査定は、以下の4つのポイントで行います。もちろん他にも考慮することはありますが、まずはこの4つをしっかりと覚えておきましょう。
画家
有名な画家が描いているものであれば、その分価格は上がります。
保存状態
汚れやシミ、破れたものであれば、その分価格は下がります。
種類
油絵・水彩画・パステル画・デッサンなど、どの技法で描かれているかによって変わります。
付属品
洋画の付属品は、額縁や箱のことを指します。揃っていると価格は上がります。
注意する買取業者
洋画の買取を依頼する前に、業者の注意するべき点を知っておきましょう。
実際に持っていく前に、写真から事前におおまかな買取金額を電話やメールなどで確認すると思いますが、そのときに買取金額を確定する業者がいます。そのような業者は気を付けなければいけません。
そもそも洋画は実際に見て真贋を見極めたり、状態を確認したりしないことには価値や金額を確定することはできません。それにも関わらず写真だけで判断をするような業者や鑑定士は実際の価格よりも非常に低く見積もっている可能性が高く、そもそも、信頼に値しません、
また、絵に傷みが生じているだけで金額を大きく下げる業者にも気を付けましょう。傷みは修復できるものもありますので、安易に値段を下げるということは知識がない業者である可能性が高いといえます。
信用できる買取業者
安心して鑑定や査定を任せられる買取業者の選び方をご紹介します。
一番分かりやすいのは、絵画の傷みについての説明ができるかどうかということです。説明ができない業者は、その傷みが買取価格にどれだけ影響するのかを理解していないということになります。その業者がどちらであるかは、質問すれば分かります。明確に説明を行ってくれるかどうか、自分が理解できるまで聞いてみましょう。
保管方法
買取価格でも保存状態の良し悪しが関係してきます。美術館のように年中同じ温度・湿度での管理をしなくてはいけないというわけではありません。ご自宅の環境下で、できることから行いましょう。
温度・湿度に気を付ける
温度や湿度が高いと、絵画にカビやシミができます。そのため、温度は20~22℃、湿度は50~55%に保つ必要があります。しかし、日本には季節があるので、特に温度や湿度の調節が難しいです。
できれば、エアコンなどの文明の利器を上手に使うようにしましょう。
直射日光が当たらない場所で
直射日光が当たる場所はもちろん論外です。直線日光が長時間当たると絵画の傷むスピードは速くなりますので、必ず避けましょう。また、蛍光灯の灯りもできるだけ避けるほうがいいです。蛍光灯の灯りも太陽光同様に、傷みの進行を速めてしまいます。
最近の額縁は遮光機能が備わっているものが増えているので、額縁を変える際は遮光機能が付いている高性能なものを選ぶようにしましょう。
物理的な要素
これは移動中などに誤って落としてしまったり、ぶつけてしまうことでキャンバスが破れてしまうことを指します。人為的なことなので、そうならないように気を付けなければいけません。キャンバスが破れてしまっては買取を拒否されることがあります。
適した場所
上記項目の場所に気を付けながら、最適な場所を選びましょう。
集めた絵画を倉庫などに大切に保管している方が多いと思いますが、実はそれよりもリビングや寝室に飾っているほうが絵画は良い状態を保ちます。なぜなら、リビングや寝室は毎日のように使われる部屋であり、人にとって快適に暮らせる温度が保たれているからです。
もし飾ることができる環境にあるならば、部屋に飾るようにしましょう。絵の状態を良好に保てるだけではなく、生活に彩りを加えることができます。
まとめ
思っていたよりも洋画について知らないことは多いと思います。洋画に触れ合う機会が少ない方が遺品整理などで洋画の売却を検討するような場合は、洋画について少しでも調べてから依頼することをおすすめします。洋画は、ものによってはかなり高額になりますので、正しい価値を見出してくれる業者に任せたいものです。当コラムが、安心して任せられる業者探しの一助となれば幸いです。