油絵の高価買取を目指すためのチェックポイント3点をご紹介!
自宅にある古い油絵やお気に入りの油絵を手放すとき、誰しも少しでも高く買取してほしいと思うものです。いざ売ろうとしても、悪質な絵画買取業者に当たってしまうかもしれないと不安を抱えていたり、適正価格よりも低い金額が提示されることを心配したりする方も多いと思います。
当コラムでは高値で買取してもらうためのポイントや、押さえておきたい評判の良い買取業者の特徴、査定までに注意してほしい油絵の取り扱い方法まで詳しくご紹介します。
油絵高額買取のポイント
少しでも高く買取してもらうために、どのような油絵が高額買取の対象になるのか、3つのポイントを押さえておきましょう。
有名作家の作品であること
査定額を大きく左右するのは、誰がその作品を書いたのかという点です。有名作家や人気の作家、展示会を行っているような作家でしたら査定額は高くなります。
有名作家が書いた希少な作品でしたら、査定額はさらに高くなります。
とはいえ、油絵の専門家でもない限りどの作家が有名で、美術市場で評価が高いか分からないですよね。
鑑定書や、本人が書いたというサインが絵画の中にあれば確認してみるのもいいでしょう。
保存状態が良いこと
油絵を高額買取してもらえるかどうかは、保存状態も非常に重要です。
退色やヒビ、油彩絵具の剥落ちがなくきれいな状態だと、高額買取に繋がります。
保存状態が良い作品でしたら、その作者の市場価値やその作品の美術価値がそのまま査定金額に反映されます。
作品の状態が悪いとどんなに有名な作家が書いた作品でも、高額買取してもらえないこともあります。
高額買取してもらいたいので飾らずに保管しておく、という方も中にはいらっしゃいます。
相見積もりを取ること
油絵を正しく査定してもらえるかは、買取業者が正しい知識を持っているかに左右されます。可能であれば3社以上の買取業者に見積もりを取ってみましょう。
油絵買取の方法
油絵を鑑定し、買取してもらう方法には大きく4種類あります。ご自身の状況に合った方法を選択してください。
出張買取
出張買取とは鑑定士が自宅や希望の場所に出張し、その場で査定・買取してくれる方法です。大きくて運搬が困難な油絵や、多数の油絵を所有している場合は出張鑑定がおすすめです。
出張料金無料で訪問してくれる業者も多く、仮に査定金額に納得がいかず買取不成立の場合でも出張費用は請求しないという業者が大半を占めています。
保存状態によって査定額が変わってきますから、鑑定士が出張してくれれば梱包したり運搬したりする際のダメージがありませんので安心できます。
宅配買取
鑑定依頼できる業者が近くにない場合、宅配買取を依頼することができます。まず、宅配買取が可能な業者を選び、宅配買取を依頼してください。指定された場所に油絵を送り、じっくりと鑑定してもらいましょう。査定額が決定したら、買取するかどうかを意思決定します。宅配費用を業者が負担してくれたり、梱包材を事前に発送してくれたりする場合もあります。
ただし宅配鑑定してもらうためには、油絵が傷つかないようにご自身で厳重に梱包し発送する必要があります。また、運送中に傷がついてしまうリスクも頭に入れておかなければなりません。
店頭買取
ご自宅の近くに鑑定してくれる店舗があり、持ち運びが可能な大きさの場合は店舗買取をしてもらうことができます。
また、買取をしてもらうか決めていないとか、査定額だけ知りたいので出張してもらうのは申し訳ないと感じている方にもおすすめです。
店頭に持ち込む場合は、付属品も必ず一緒に持ち込んで査定してもらいましょう。付属品の有無で査定額が大きく変わることがあります。
ネットオークションで売る
ご自身でインターネットオークションを利用されているのでしたら、油絵も出品することができます。インターネットオークションでは絵画全般が出品されており、比較的簡単に取引が可能です。
しかし、鑑定士が鑑定を行い取引をするわけではありませんから、本当は高額が付くはずの油絵を安い値段で売ってしまったとか、購入者とのトラブルが発生したなどの問題もご自身で対応しなければなりません。
評判の良い絵画買取業者の特徴
評判の良い絵画買取業者には、絵画の道に精通しているプロの鑑定士が在籍しています。絵画の歴史は古く、ジャンルも幅広いため専門的かつ広範な知識が必要です。
骨董品買取業者の中でも絵画に精通している業者は正しい査定ができますので、評判が良いのです。
また、有名作家の作品には贋作が多く存在しています。有名作家の絵画であれば高額が付きますから、贋作か本物かを見極められる目利きが求められます。
油絵の取り扱い方法
油絵は保存状態によって査定金額が大幅に変わってきますので、取り扱いには十分注意する必要があります。
取り扱いの方法について、ポイントを押さえておきましょう。
湿度・温度管理に注意する
絵画は紙に書かれていますので、湿度や高温の環境下では注意しなければなりません。湿度の高い環境に長い間置いておくと、カビが生えて劣化します。他にもシミや絵具の剝落ちの原因にも繋がります。
紫外線・直射日光に注意する
油絵にとって紫外線や直射日光は、劣化を招く大敵です。室内に飾る場合には直射日光のあたらない場所に飾ってください。可能であれば、紫外線を防ぐことのできるアクリル素材の額縁に入れることをおすすめします。アクリル素材はUVカットの性質をもっており、室内の紫外線を90%程度カットできます。
ただし、値段はガラス素材の額縁よりも若干高くなります。
飾ったまま放置しない
油絵は一度飾ったらあまり動かさないほうがダメージが少ないのでは?と考えてしまう方もいらっしゃるかもしれません。実はずっと飾りっぱなしで置いておくよりも、飾ったりしまったりするほうがダメージが少なく油絵の状態を良く保つことができます。
絵画はインテリアですから、一度飾ると何十年もそのままという方も多いかと思いますが、いかに室内の湿度や温度の管理を行い、紫外線の当たらない場所に飾ったとしても毎日少量のダメージが蓄積されていきます。
額縁の隙間から入る埃も劣化の原因になりますので、定期的に絵画を休ませることも重要です。
高額買取が期待できる絵画の種類
どのような絵画が高額買取されているのか、基本を確認しておきましょう。
大きく分けて3つに分類されます。
印象派
印象派とは日本人にとても親しまれる西洋絵画で、19世紀後半のフランスで発生した絵画様式です。
モネ、ルノアール、ゴッホなど一度は名前を聞いたことがあるであろう有名作家が名を連ねます。
印象派の特徴は素早い筆使いでラフな筆致、周辺の空気感や雰囲気を柔らかい色彩で表現しています。
現代アート
現代アートとは、現代社会の情勢や現代社会が抱えている問題を反映した絵画様式です。一見すると「よく分からない」とか「理解できない」と感じられる作品も多い傾向にあります。こう感じられる理由は、作者が現代アートに込めた思いや伝えたいことが、それぞれの概念によって異なるからです。
その作品が作られた背景を理解し、作者がどのような思いでこの作品を作ったのか読み解く必要があります。
明るくポップなものも多く、有名ブランドとコラボしたりと人気が高く需要も多いことでも知られています。
リトグラフ
リトグラフとはギリシャ語で石を意味する「lithos」が由来とされる、石版を使った絵画様式です。石版に油性の描画材を使って描き、転写します。
石版に描写したものが、筆の微妙な筆致をそのまま再現できることが一番の特徴です。
まとめ
油絵の高額買取を目指すなら3つのポイントを押さえておく必要があります。
①有名作家の作品であること
②保存状態が良いこと
③相見積もりを取ること
評判の良い絵画買取業者には、絵画の道に精通しているプロの鑑定士が在籍しています。絵画は有名作家の贋作が非常に多いジャンルで、目利き力が無ければ正しく査定することはできません。プロの鑑定士が在籍している買取業者を選択するようにしましょう。
また、高額買取のためには保存状態も非常に重要です。保存状態によって査定金額が大きく変わることもあります。
ご自宅の絵画が正しい保存状態か確認しておきましょう。
①湿度・温度管理に注意する
②紫外線・直射日光に注意する
③飾ったまま放置しない