骨董品を売るタイミングはトレンドから見極める!調査の方法を紹介!
自宅にある骨董品を高く売りたいけれど、いつどんなタイミングで売ればいいか分からない。また、いつ売っても値段は変わらないのか。そうした疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このコラムでは、流行によって値段の変化する骨董品や流行を見極める方法をご紹介いたします。業者選びの方法も併せてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
骨董品にも流行がある?
骨董品にも流行があるということを意外に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。全ての骨董品がそうであるわけではありませんが、季節によって服の色や模様などを変えるように、お部屋に飾る骨董品も季節によって変える方がいらっしゃいます。そのように骨董品の流行を見極めることができるようになると、最適な売買時期についても自ずと理解できるようになります。
売りに出すのは需要が高まる時期の2~3カ月前がベストです。売ってすぐに販売されるわけではないので、少し早めに売るようにしましょう。
掛軸や絵画
掛軸や絵画などは、描かれている絵柄などによって時期を見極めます。
掛軸には四季を表す絵が描かれていることが多く、そこに描かれている花や背景などをじっくりと観察して時期を見極める必要があります。春であれば桜や桃、冬は背景に雪が積もっています。
絵画は掛軸と同様に、季節が分かるものは適切な時期によって高くなります。また、流行とは関係ありませんが、景気がよくなると絵画の需要も高まりますので、景気の変動を確認することも高額買取に繋がります。
骨董品
骨董品は、多くのジャンルに分類されます。そのため、流行しているものは時期によって違います。例えば少し前の流行は中国美術品でした。また、茶道具などの人気が東京オリンピックが開催されたことによって高まりました。世界的なイベントなどを知ると、それに関係した品の需要が高まる傾向にあります。
骨董品の中で、特に流行に関係なく売りやすいものがあります。それは、ブロンズ像です。劣化しにくく、形を保ちやすいため広く流通しているジャンルであり、時期に関係なく売れるのが特徴です。
売る時期を見極める方法
骨董品に流行があると分かっても、その流行が「いつなのか」は分からないと思います。この章では、骨董品を高く買い取ってもらうための時期を見極める方法を紹介します。
骨董品の相場をチェック
売るべき時期を確認する方法は、売りたい骨董品のジャンルと似たような品の相場の推移を一年をかけてチェックすることです。この方法は手間と時間がかかりますが、流行を見極めるには有効な手段です。
相場をチェックしていて、相場よりも高くなってきたら買取に出しましょう。その時期を逃すと思っていたよりも安い価格でしか買い取ってもらえません。
また、骨董品の希少性についても確認が必要です。需要が高まる時期になると品物は品薄になります。その時期を見計らって売りに出せば、高額買取をしてもらえる可能性が高まります。
そして、忘れてはならないのが経済状況です。当たり前ですが、不況時には買取価格も下がります。銀行の利率も関係していることがあり、経済変動時の保険として骨董品を購入する方もいます。銀行の利率が高い時は高値で売れる骨董品もあるので、万一に備えて準備しておくのもいいかもしれません。
価値と価格を決めるポイント
骨董品の価値を決めるのは流行だけではありません。主に3つのポイントがありますので、流行と併せて確認しましょう。
保存状態
骨董品の保存状態の良し悪しは、価値を決める上でかなり大切です。傷や汚れ、染みのある骨董品は大幅に価格が下がってしまいます。特に注意しなければいけないのが、絵画や掛軸の保存方法です。絵画や掛軸は、気温・湿度の管理が難しいため、日常的に手入れをするように心掛けましょう。
希少価値
有名な作家の品は希少価値が高いため、高額買取が期待できます。ただし、市場に出回っている数が多いものは有名な作家の作品であっても価値は上がりません。そのため、有名作家であっても高額買取が期待できない品はあります。
このように、作者・作製時期・生産数の3つのポイントで、希少価値が高いものかどうかの判断を行います。
付属品
骨董品の買取価格を少しでも高くしたい場合、付属品の有無はかなり重要になります。付属品とは箱や、説明書のような紙などのことを指します。手元に残っている場合は捨てずに置いておきましょう。
少しでも高く買い取ってもらうには?
さらに高く買い取ってもらうためにできることをご紹介いたします。
まずは、いろんなサイトを確認しましょう。業者によって買取に力を入れているジャンルが違うため、まずは自分の売りたい品に力を入れている業者を複数調べて絞り込み、相見積もりをとる必要があります。一番買取価格が高い業者を選ぶようにしましょう。
さらに高額で買取をしてもらいたい場合は、鑑定書を一緒に出しましょう。鑑定書は、鑑定時に依頼すれば作成してもらえます。もちろん料金はかかりますが、鑑定書があるとないとでは買取価格に大きな差が生じます。確実に高額で買取を行ってほしいと希望するならば、鑑定書を準備しておきましょう。
また、元々骨董品に鑑定書が付いている場合、その鑑定書が有効であるかどうかの確認を行っておく必要があります。買取を依頼する前に、発行元が現在も存在しているのか、鑑定書が無効になっていないかを確認しましょう。
業者選びで気を付けること
買取で一番大切なのは業者選びです。もし業者選びに失敗してしまうと、きれいに骨董品を保管し、しっかりと流行を見極めていても、意味がなくなってしまうからです。
まず気を付けなければならないのは、骨董品を安価で買い取っている業者です。その多くは、本来の価値を見極められない鑑定力の乏しい業者か、価値を見出した上で故意に安く見積もって買取を行う業者と考えられます。
前者は、鑑定実績・経験が豊富な鑑定士が在籍していないため、品物の価値を判断できないのです。よい鑑定士が在籍しているかどうかを見極めるには、ホームページなどに記載されている買取実績を見ましょう。実績が多いほど、多くの品物を見て目を養ってきた鑑定士が在籍している可能性が高いといえます。
また、実績だけではなく、鑑定歴にも注目してみましょう。鑑定士は長い年月を経て多くの骨董品に触れて見て、プロの鑑定士となります。実績の豊富さ、鑑定歴の長さは、買取り業者を選ぶ際の重要なポイントになります。
後者は、悪質な業者が用いる典型例です。価値の高い骨董品をわざと価値がない品物であるかのように安値の買取価格を提示して買い取り、その後に高額販売をして利益を得ています。
また、資金がなく本来の価値で買い取れない業者の場合もあります。最悪の場合、後日買取金額を支払うと言って売主を安心させておきながら品物を持ち逃げされることもあり得ますので、よほど信頼できる業者でない限りは、そうしたところで買取を依頼しないように注意してください。
業者の良し悪しを見極めるのは容易ではありませんが、多くの買取業者を比べて少しでも違和感を感じたり、問い合わせ時の対応が横柄であったりする場合は利用を控えるほうがいいでしょう。
まとめ
骨董品に流行があることに意外性を感じた方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。骨董品の流行を見極めて売りに出すことで、本来あるべき価値がさらに加味されて高額で買取される可能性がかなり高まります。
流行の見極め方や業者選びに欠かせない重要なポイントを当コラムで紹介しました。骨董品を売りに出す場合はぜひ参考にしていただき、適切なタイミングを逃さないようにしましょう。